KOBE ART MARCHE 2024

2024/04/19[Fri]-21[Sun]

■会期

2024.4.19 (金) ~ 4.21 (日)

11:00~19:00

■ 会場

神戸メリケンパークオリエンタルホテル 9階

(〒650-0042  兵庫県神戸市中央区波止場町5-6)

■ ルームNo.

901号室

■ 出品作家

 

平松宇造 Uzo HIRAMATSU

1954年岡山県生まれ。
ここ福岡からSNSで作品を発表するうち、海外からのオファーが急増しているアーティストがいる。(INSTAのフォロワー数は10万人に迫るほど)
平松宇造  HIRAMATSU UZO。イラストレーターとしてキャリアを積んだのち美術家として活動をはじめ、禅寺での個展開催やアートフェアへの出品、ペインティングパフォーマンスなどで自己表現するかたわら、作品発表の場をSNSへと広げていった。
平松の作風である事象を即興的に捉えたドローイングと穏やかな色彩とタッチで描かれた花のシリーズ作品や般若心経をチェーマに描いた抽象作品は、特に海外で大きな反響を呼ぶこととなる。
インスタグラムでは、画家をはじめ、様々なジャンルの著名なクリエイターがフォロワーに名を連ねる。
さらにフォロワーのほとんどは海外からにも関わらず、日本人コンテンポラリーアーティストとしては異例のフォローワー数を9万5千人を超えている。
それらを証明するかのように、香港版VOGUEウェブサイトに「今Instagramでフォローすべき世界の7人のアーティスト」として紹介。
LOUIS VUITTON(日本橋三越店)のリニューアルでは、VIPルームに掲げる絵画を空間設計で著名なパリ在住建築家から依頼される。
さらに2021年に入ると、平松のフォロワーでもあるイギリスの世界的ファッション写真家ニック・ナイトからのオファーにより、彼が創設したSHOWstudio(世界中のクリエイターに影響を与え続けているグローバルショーケース)に招待され、2021年パリコレクションのメンズを抽象化して描く。2021年、3月には台湾を代表するギャラリーSOKA ART TAINANで日本人画家による二人展「鏡なか鏡」が開催され好評を博したばかりだ。

(ギャラリーモリタ アーティスト紹介ページより)

 

高島進 Susumu TAKASHIMA

 高島の作品は、筆のインクの減少、あるいは色鉛筆や金属の芯の摩耗によって太さがかわっていく線を、並べて反復して描くことでできあがる。彼の作品は、それぞれの素材固有の線の結晶体と言える。
 「筆、インクと紙のためのドローイング」「鉛筆削り、色鉛筆とキャンバスのためのドローイング」「金属筆と紙のためのドローイング」等題名は、その手法が、手段と目的を反転させる試みであることを示唆している。高島は、素材の特徴を生かした作品ではなく、素材の特徴から生み出される様な、素材自身を表現する素材のための作品を目指している。それは、その曲が「ピアノとヴァイオリンのための音楽」等、どの楽器のために書かれたのかを示すクラシックの器楽曲のタイトルから着想された。
 高島は、制作の手段と目的が変われば作品の意味と内容も、自ずと変化すると信じている。
 2000年、多摩秀作美術展で大賞を受賞、青梅市立美術館に作品が収蔵される。
 現在高島進は、東京と福岡、サンフランシスコで定期的に個展を開催し、国内外のアートフェアに出品している。

(高島進 アーティストレジュメより)

堀越千秋 Chiaki HORIKOSHI

1948年東京都生まれ。

東京芸術大学大学院油画科専攻終了後、ヨーロッパ各地を放浪。

1976年スペイン政府給費留学生としてマドリッドに定住する。

マドリッドを中心に世界各地で活動を続ける堀越は、「スペインは、誰もがピカソの勢いと、短気と、粗放さ を持っている芸術国家だ」というスペインへの共感をベースに、絵画、立体、壁画などのアートからカンテ( フラメンコの唄)、エッセイといったさまざまな分野において、 ダイナミックで幅広い作品を生み出してきた。

「武満徹全集(小学館)」の装画で経済通産大臣賞。ライプチヒ市「世界で一番美しい本」日本代表に選出。全日空機内誌「翼の王国」表紙絵でも知られる。カンテの名門一族「アグヘタファミリー」との親交を深め、カンテ(フラメンコの唄)の名手としても活躍し、2004年フジロックフェスティバルにも出演した。

著書に「フラメンコ狂日記」、「絵に描けないスペイン」「赤土色のスペイン」「美を見て死ね」など多数出版される。

2014年、スペイン政府より文民功労賞を受賞。

2016年、マドリッドにて死去。

(画廊香月 アーティストページより)

岸田淳平 Junpei KISHIDA

何も言うことがない いじましい男が夜な夜な夢をえがき
画面のなかで肉付けした無邪気で妖しい生きものたち
過去がぎっしり詰まってふくれあがったオンナ
男たちに肌を染めあげられたオンナ
女・・・・・・・・・・・
だがそれほどにも逸話で満たされていないと 女は生きてゆけないのだろうか
神がその両腕をもぎとって完成させた石の女のように
なにひとつ語ることのない重みに耐え わずかの光にも深い蔭をのぞかせる
そんな女はいないものか
逸話のオンナたちと別れるためにこの画家は
あえて僕に悪口を言わせたいらしいが 僕は駄目だ
同じようにイジマシイ男なので 同じオンナに溺れてしまう

(野見山暁治の言葉より)

安元亮祐  Ryosuke YASUMOTO

兵庫県姫路市生まれ。
1972年東京教育大(現、筑波大)付属聾(ろう)学校美術専攻科入学。

幼い頃に画家を志す。学生時代から独特の色彩感覚が際立ち頭角を現わす。美しいブルーグレイは安元グレイと呼ばれる。初期の画風にはサーカスやマリオネットのピエロ、フルートやトランペットを奏でるジプシー、枯れた花、楽園、降り注ぐ雨は記憶の断片を紡ぐ。幻想的な世界は多くのファンを魅了している。

1988年(34歳)安田火災美術財団奨励賞受賞。1989年セントラル美術館油絵大賞展・佳作賞受賞。第27回昭和会展(日動画廊主催)昭和会賞受賞。舞台美術に『RASYOMON烏・風の迷路』『コクトーの遺言』『オルフェウス』他多数。画廊香月のオープニング作家として1991年~毎年個展。2016 ~19年ART in PARK HOTEL TOKYO、ART KAOHSIUNG(台湾・高雄)。2015 ~19年ART FAIR ASIA FUKUOKA 。2017年Infinity Japan Contemporary Art Show 日本無極限TAIPEI (台湾・台北) 出展。

(画廊香月 展覧会ページより)

東真里江 Marie HOGASHI

絵に現れているのは、私の人生そのものでしょうが、その中でも看護師として経験したことは大きく影響しているように思います。特に五年ほど手術室で勤務していた経験は、私の人生で最も重要な時間でした。手術に携わり初めて見た人体は驚くほど精密で、驚くほど脆いものでした。それは私にとって強烈な体験でした。他者の体はもちろん、私自身の体もそうであること。植物や動物やあらゆる命も、この世界も同様であること。その不思議さ、恐ろしさ、素晴らしさが差し迫ってきて、全身を打たれるようでした。死を受け入れて生きる人の様子、治療にともなって回復していく姿、傷が治癒していく過程などを見ていると、その命が途轍もなく鮮やかに感じられたのでした。そういう脆さや弱さと共にある力強い生命が、とてもうつくしく感じられたのです。

世の中には、分かりやすい二者択一的な考えが多くありますが、何事にも捉えきれないほど様々な面があるのではないでしょうか。 答えがない中で、型に押し込めず矛盾を持ち続けること、描き続けることが私の問いでもあります。表裏、善悪、美醜、生死… 一見相反することも共存するような、そういう血の通った表現をしたい。そう思うのは、残酷なこの世界を肯定したいからかもしれません。生命や世界の、ありのままこそがうつくしいとも思うからです。

(ギャラリーモリタ アーティスト紹介ページより)

鳥越一輝 Kazuki TORIGOE

鳥越一輝は2019年、600人強が参加した田川市美術館主催の「英展」にて、3人の審査員が文句なしに鳥越をグランプリとしたことからも証明される美術界が望む逸材です。
アートが薄っぺらとなりつつある昨今、アート本来が持つ重厚さと奥深さを秘めた作品を次々に発表し、話題を投げかけています。
鳥越の奇跡のような繊細で弾けるエネルギーは私たちにアートへのときめきや期待を抱かせてくれます。

鳥越にとって絵画は描くだけではなく「構築」に近いものかもしれません。
常に新しい素材や試みに挑戦し続ける。描く、塗る、削る、さらに引っ掻き、魔いたりと、その時に沸き起こる感情をキャンバスにただひたすらにぶつけます。
激情の中に繊細が交差する、そんな魅力的で瑞々しさを感じさせる絵画です。

(ギャラリーモリタ アーティスト紹介ページより)