「初春 月下の果実曾 2018 」

三津木 晶/國分 郁子/笠原 しい/韓 美華

GEKKA NO KAJITSUKAI NEW YEAR EXHIBITION 2018

2018.2.1[Thu]-14[Wed]

ギャラリーは私にとって 《劇場》です。
展示される作品は、物言わぬアクター、身動きしないダンサーです。
私はこの劇場のなかで、作品とともに舞台の脇に立つ演出家のように自分を感じています。
初春の《星の広間》に生み落とされた四つの《月下》地上の《果実》作品たち。
ぜひ ご高覧くださいますようお願い申し上げます。

香月人美

 

□韓 美華 / Miwha Han

ARTIST PAGE

私は呼吸のリズム、夕暮れ時の景色、鈴虫の鳴き声、、、日常の中でのささやかな発見から制作のヒントを得ます。
目には見えないけども、確実にそこに存在する気配や間、身体を通しての知覚。
画面は画材との対話、無意識と意識の狭間で少しずつ動き出し、作られていきます。
作品は鑑賞する人の遠い記憶や五感を呼び起こす装置のようなものでありたいです。

 

□三津木 晶 / Aki Mitsugi
ARTIST PAGE

お菓子箱
窓からの光はテーブルの上のお菓子箱に様々な表情を与えます。それらをよく観察し描いていくと、表情の豊かさに気付かされ、静かに語りかけてくるようです。特に夕暮れ時は、消えてしまいそうな中、沈黙の陰に荷を降ろし穏やかに過ごせます。

 

 

□國分 郁子 / Yuko Kokubun
2010年 東京藝術大学大学院修士課程美術解剖研究室卒業。
「BIOTRON」(人工的に環境をコントロールできる生物の飼育、培養装置)をコンセプトに、生物たちによる命をかけた営みはエンターテインメントそのものであると捉え、人間中心の地球劇場のありかたを問い直す平面作品やパフォーマンス公演を制作、発表。 大学時代、舞台芸術研究所「Pappa TARAHUMARA」に研究生として在籍。サーカスを中心に、舞台芸術全般について研究している。主な展示に、「すばらしい新世界/Brave New World」(個展 2017)、「溶け出した島」(個展 2016)、「Celeste Prize finalist Exhibition」(Assab One Milano 2014)、第十六回岡本太郎現代芸術賞 入選(2012年)、「美ナビ展」 ( 森アーツセンターギャラリー 東京 2010年 )、舞台公演「モールス」 ( わたらせアートプロジェクト参加作品 2008年 )など。

 

「BIOTRON」(人工的に環境をコントロールできる生物の飼育・培養装置)をキーワードに、そこで生まれた新種の生命体のいびつな形状や営みを物語のワンシーンにしたてた作品や、そこからイメージされる抽象的図像を絵画作品として制作しています。彼らは、進化のジャグリングをいまだ待ち続けている宇宙の胎児であり、人間視点で進んでいく地球劇場のあり方を見つめ直させてくれる祝祭的な存在であると考えます。

 

 

□笠原 しい / Sie Kasahara
1973年生まれ。東京都在住 。
2017年 AVANT}{GARDEN / AREA 1 GALLERY [LA, USA]
EIBAB JAPAN BOOK ART EXHIBITION / 由芽のつづき [吉祥寺]
気配 / FEI ART MUSEUM YOKOMHAMA [横浜]
2015年 International Symposium of Modern Art DFEWA [Valparaiso, CHILE]
2014年 International Symposium of Modern Art DFEWA [Carei, ROMAINA]
Jaipur ART Festival [Jaipur, INDIA]
2013年 International Symposium of Modern Art DFEWA [Mallnitz, AUSTRIA]
2010年 Art Fair kunStart10 (GALLERY TRINITY) [Bolzano, ITALY]
2009年 QUIET POWER works of Tokyo / Laura U Collection [Huston, USA]

 

表現したいのは、心理学的な言葉で言うところの「共通意識/下層意識/無意識」にあるものです。
コンセプトが「無意識」なので、制作はイメージありきではなく、
自動書記のように、何も考えずに手だけで書くようにしています。
共通意識の「全く感覚的で言語化できない原風景」を表現し、
受け手の中で、対話(例えば想像・回顧)が生まれるなど