香月 人美
朗読パフォーマンス − 詩〈死〉のコラージュ / 第1幕 −
会期:2022年8月31日 会場:ヌーヴェル・あばんせ
出演:香月人美 Solo / 嶋きみよ Piano
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ダイジェスト動画が公開。
<https://www.youtube.com/watch?v=tRIVPotxTxs&feature=youtu.be>
■お知らせ
Xmasシャンソン倶楽部/香月人美
Solo poetry performance《月下ノ舟》
【ヌーヴェル・あばんせ】
東京都新宿区四谷4-13スカイラインB1
✴︎丸の内線四谷3丁目駅②出口徒歩5分
✴︎Tel 090-3344-2713(アバンセ池田)
✴︎12月23日(金) 開場 18:00 開演 18:30
¥5,500 1ドリンク付
✴︎出演 香月人美 Solo / 豊倉香織 piano
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■プロフィール
香月人美 / Hitomi Kazuki
朗読者・ギャラリスト・アートディレクター / Reader, Gallerist, and Art Director
福岡市生まれ
1991年 福岡市に《画廊香月》開設。
美術、音楽、詩、舞踏、異分野の芸術家とのコラボレーションが注目される。
1997年 朗読と舞踏が出会う舞台芸術の制作/上演活動に入る。
2005年 京都に拠点を移し「ダンスのアールブリュット/ 生のままのからだの方へ」香月人美のダンスワークショップ開催。
2006年 大野一雄・慶人舞踏研究所に留学
2009年 「ギャラリーは劇場、作品はもの言わぬアクター」をマニフェストに掲げ、超限定芸術サロン《月下の果実會》を原宿に起ちあげる。
2011年 銀座に《画廊香月》開設。池田龍雄、堀越千秋、安元亮祐、田上充克、 MIZU、西村陽平、北川健次、高島進、他、個展やselection展開催。
国内外のART FAIRに毎年出展。
2016年-19年
ART FAIR ASIA FUKUOKAのエグゼクティブディレクターに就任
2018年 PARK HOTEL TOKYOにて堀越千秋追悼展「美を見て死ね」主催。
2019年
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』山口周講演モデレーターを務める。
AFAF /Art Faire Asia Fukuoka
/福岡市美術館/長崎書店ホール
東京都在住。
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■主な舞台作品
1997年「オフィリアの遺言」福岡
1998年「私は壊れたがらがらです」東京
「カミーユ・クローデル」東京
1999年「夜の果てへの小さな祈り」東京
2000年 A.D.2000/映画零年 「サラよ。サラよ。 世界は何から始まるんだー言葉からかー視線からか…」福岡市総合図書館/九州キリスト教会ホール
「美神忌」 尺八 / グンナル・リンデル / 京都法然院
2001年『声の福音書』 九州キリスト教会ホール / piano板橋文夫
2003年『声の福音書』 東京/京都/大阪/水戸
2004年『目覚めると雷鳴の巣のなかにいた』筑波大学 / 水戸
2005年「身体の裏側」笠井叡 /河村悟 / 由良部正美 / 京都芸術センター
『目覚めると雷鳴の巣のなかにいた』北海道/ 深川アートホール東州館
2006年「身体の裏側Ⅱ」大野慶人 / 河村悟/ 大阪精華小劇場
「私を叫ぶ狼の声」
「聞かせてよ、愛のことばを」京都芸術センター
「金木犀時代のそよぎかた 」歌・演奏 / あがた森魚/ 岡山テトラへドロン
2016年「月と太陽/アリアとカノン」エリダマリア / 福岡アジア美術館ホール
2017年 宇野邦一『土方巽-衰弱体の思想』出版記念にて
「稲妻捕り- 香月人美+清水晃」両国門天ホール/ 東京
2019年『目覚めると雷鳴の巣のなかにいた』東京平和教会
『声の福音書』『小さな魂と太陽』逗子第一パプテスト教会
2022年 シャンソン倶楽部/ヌーヴェル・あばんせ/バルバラetcで《詩のコラージュ》朗読パフォーマンスを行う。
■朗読アルバム
2001年 『声の福音書』朗読 香月人美 / 詩 河村悟 / piano 板橋文夫
■ニニセフィニ叢書出版
2003年 『目覚めると雷鳴の巣のなかにいた』上・下巻 / 詩 河村悟 / 編 香月人美
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八月最後の蒸し暑い夜。四ツ谷三丁目はよりいっそう暑く感じる。地下洞窟を思わせる店内に押し込められた人びと。皆、香月人美らによる、夏の“終わりの”ひと夜の夢を見届けに来ていた。 詩と歌、ピアノと声、身ぶりと舞踏 −これらを周到に組み合わせた、自身が称する《詩のコラージュ》である。 美術用語で言えば《ミクストメディア》。 そしてそれは、「生」と「死」の狭間に佇む香月人美の《詩(死)のコラージュ》でもあった。 まだまだ実験的で粗削りな異形のアートを、滑って転んで砕け散ってしまうことも厭わずに、子どものような無垢さで挑む香月の姿が心を打つ。 得体の知れない「朗読パフォーマンス」を引き攣りつつ覗いたところ思いもよらず引き込まれ、詩や言葉の持つポテンシャルにあらためて気付く。
これが香月人美の「夏の”終わりの”ひと夜の夢」である。
文:中野美香