2026.7.17 (Fri) - 8.7(Fri)

Chiaki Horikoshi × Season Lao EXHIBITION
「命は虚白を求め、虚白は命を宿す」
2026年7月17日(金)〜8月7日(金)
13:00〜19:00
休廊:火曜日・水曜日
交わることのなかった二つの軌跡が、今、ひとつの空間で共鳴します。
スペインを拠点に活動し、自由奔放な精神と繊細な感性で人々を魅了した堀越千秋。フラメンコと「わびさび」の精神が息づくその作品群は、生命そのものを解放し、私たちに美の本質を問いかけます。
一方、シーズン・ラオの作品は、静けさの中から立ち現れます。自然の「間」、時間、そして場。世界との関係性の中に生まれる一瞬をすくい取り、静寂の奥に潜む生命の揺らぎを、時を超える余韻へと昇華させます。
異なる風土を生きた二人の眼差し。堀越が追い求めた「美への問い」と、ラオが虚白に見出す「人間の主体を超えた存在」が響き合うとき、新たな世界が開かれます。
このたびギャラリー香月では、堀越千秋とシーズン・ラオによる二人展を開催いたします。生命と空間、動と静、東西の感性が交差する唯一無二の展覧会を、ぜひご高覧ください。
堀越千秋ほりこしちあき/1948-2016)
堀越 千秋(ほりこし ちあき / 1948–2016)
1948年東京生まれ。東京藝術大学大学院油画専攻修了。1976年に渡西し、以後マドリードを拠点に創作活動を展開。
圧倒的な色彩感覚と抽象・具象の境界を越える大胆な表現で、世界を舞台に活躍した。
精力的な個展開催にとどまらず、壁画、陶芸、舞台美術など幅広く展開。『武満徹全集』の装丁で経済通産大臣賞を受賞し、ライプチヒ市「世界で一番美しい本展」の日本代表に選出された。
2007年より全日空(ANA)機内誌「翼の王国」の表紙絵を長年担当。またフラメンコの唄手(カンテ)として、2004年にはフジロックフェスティバルに出演したほか、『絵に描けないスペイン』『フラメンコ狂日記』などユーモア溢れる多数のエッセイを上梓した。
2014年にはスペイン国王より文民功労章(エンコミエンダ章)を受章。その強烈な個性と規格外の才能は、没後もまさに「異能の芸術家」として深く語り継がれている。
シーズン・ラオ(1987~)
ポルトガル領マカオ生まれ、マカオ理工大学卒業、2009年作品が反響を呼び、取り壊される予定の生家を含む歴史的建造物群が再評価・保持され、芸術活動の契機となった。
2010年から北海道を拠点とし、2020年から京都に拠点を構え、「緑定」を消察し、自然現象から生じる余白を取材した作品を発表。人間と物象の間にある主体/客体、外部性/内面性の境界を越えたインスタレーションを展開。
フランス・ニース国立東洋美術館個展(2023)、東京大学Season Lao「虚室・生白」をめぐる芸術と哲学の対話(2025)
パブリックコレクション(作品、アーカイプ):マカオ芸術博物館、ニース国立東洋美術館、ギメ美術館、チェルヌシ美術館、メトロポリタン美術館、国立新美術館、国立現代美術館(ソウル)
グルベンキアン財団、おおさか創造千島財団、プリンストン大学、ミシガン大学ニーム大学 ザ・リッツ・カールトンホテル、雪ニセコ、インターコンチネンタルホテル、綾ニセコ、Nipponlaなど