真夏の日差しが続くなか、梅雨を待ち焦がれる植物の如き日々、皆さまいかがお過ごしですか
KAZUKI TORIGOE EXHIBITION
2024. 6. 22 [Sat] - 7. 14 [Sun]
真夏の日差しが続くなか、梅雨を待ち焦がれる植物の如き日々、皆さまいかがお過ごしですか
画廊香月は、鳥越一輝展「騰鳥獻輝/月下銀座深夜篇」を開催いたします。
台湾での制作、個展を経て、ますます力強い息吹を感じさせる鳥越一輝の宇宙。
作品とともに変貌するギャラリー空間を存分にお愉しみください。
香月人美
2024. 6. 22 [Sat] – 7. 14 [Sun]
13:00 – 19:00 [月・火 休廊]
*初日17:00~ オープニングレセプション開催
台湾高雄で今年一ヵ月滞在し制作発表を体験しました。
その時の個展のタイトルが
『騰鳥獻輝』です。
展覧会の名前は高雄の其邁市長が春節(旧正月)に配布した新年の挨拶からヒントをもらいました。
「騰龍獻瑞」龍が天を舞って吉祥をもたらす。
龍を鳥に、瑞を輝に1文字ずつ入れ替えると
「騰鳥獻輝」
鳥が空にはばたいて眩しい輝きをもたらします。
渡り帰った日本の月下に、また違う趣きをお目通しいただければ幸いです。
鳥越 一輝
圧倒的な存在感で観るものを魅了する鳥越一輝。国内はもちろん、近年ではアジア、特に台湾にて爆発的な人気を博しています。昨年より、台湾、高雄市が進める高雄市美術館近隣におけるデベロッパー計画にも採用され、コレクションがスタートしたばかりです。コールタール、石膏、珪藻土、煤、顔料、蜜蝋、アクリル、ペンキ、油絵具、ボンド、モデリングペースト、ニス、ストリングジェルといった様々な素材を操り、重厚なマチエールを作り上げます。
それは、心地良さなど、人間の五感さえも超越し、アート本来が持つ偉大さを私たちに蘇らせてくれます。
鳥越の創作に対する願望と鳥越の有り余る想像力は、人間の理性を超越した何かを表現したいという思いとなり、『beyond the stroke』が生まれました。
中国語では『超越筆畫』とも呼ばれ始めてもいます。描くときの腕によるストロークーの限界を上回る表現方法を導き出しました。
水の勢いや繊細さ、偶然性を活かしながら、その時間と空間を再構築して生み落とされた作品は唯一無二の作品となり、私たちの心に、細胞に深く刻まれます。
鳥越は語ります。「すべての創造作品は太古の昔より人類が魂を込めて作り上げてきた『記憶される記録』だと思っている。」と。彼の絵に触れた時、多くの人々は「人類が発展した時の流れ」を感じるのでしょう。
2022年、当時の美術手帖に「九州派の系譜を感じさせるアーティスト」として取り上げられました。
確かに過去に示された国内の前衛美術への尊敬と研究は当然として、近年では九州派と同時代に台湾で起きた活動「東方」・「五月」にも関心が向けられています。
過去の偉大な歴史の事象を通して、新たな未来に向けて鳥越一輝の「歴史に楔を打ち込む」という作業は突き進んでいるのかもしれません。
鳥越の描く抽象的表現により、見るものはかつて持っていたであろう呼び起こすべき思い出を取り戻します。そのことは、世界の大海につながるひとつの雫になりたいという、彼の願いを象徴しているのです。
——陸銘澤 台南応用科技大学美術学部教師/Gallery MORYTAより
1986 福岡県小郡市生まれ
2005 筑陽学園デザイン科卒
2007 日本デザイナー学院九州校卒
2019 第1回タガワアートビエンナーレ英展大賞受賞「FACE」福岡県田川市美術館買い上げ所蔵
2019 第2回枕崎国際芸術賞展Dreams Come True賞受賞「INOCHI」鹿児島県枕崎市企業買い上げ所蔵
2019 村岡屋ギャラリー英展大賞受賞・枕崎国際芸術賞展受賞記念展(福岡)
2020 博多阪急KyushuNewArt出展
2021 なかお画廊春ハレ展(熊本)
2021 鳥越一輝展 DO CHANGE WITH ART
インテリアアートなんて言葉はクソ喰らえアートはアートだ! 福岡 久留米 NW.greenside. 企画協力:Gallery MORYTA
2021 Fukuoka Wall Art Project (福岡市主催)「記憶される記録」にて最優秀賞受賞
その他 国内外のアートフェアへ出展多数。