ぼくは脱走した 思想の軍隊を 田上允克展「そのつもりもないのに…」 – Gallery Kazuki | 画廊香月

田上允克展「そのつもりもないのに…」

MASAKATSU TAGAMI EXHIBITION

2023.8.21 [Mon] - 9.9 [Sat]

ぼくは脱走した 思想の軍隊を
ぼくはいちども大シタコトを分かったことがない
大シタコトなどけっしてない
小サナコトもない
ホカノコトはある。

ほかのこと
それは僕の愛する ぼくに気に入ることだ
そしてぼくのすることだ。

Jacques Prévert

 

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アートボード 1
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田上 允克 / MASAKATSU TAGAMI

1944年に山口県生まれ。
山口大学で哲学を専攻し、大学卒業後、72年に上京。東京の鷹美術研究所で学ぶ。
1974年に初めての個展を開き、鋭い筆致で描かれた幻想的な世界の絵画作品と版画を展示する。
田上允克は自問自答しながら、独学で技術を学び、一貫して芸術の道を歩んできた。

34歳の時、東京の画廊で初の個展を開催。
以後、けっしてグループにも属さず、公募展にも関わらず、ただ絵を描き続け、その時々に最新の作品を発表してきた。
作品は、紙やキャンバスに描かれ、表面上に様々な材料が使われおり、また、経験から生み出される豊富なイメージは圧倒されるほどに溢れている。
また、多様性においても無尽蔵と言っても良いほどの表現力のために、多くの人は、それらの作品がたった一人の作家から生まれたということを聞いて、驚愕されるはずだ。
そして、作品一点一点の完成度の高さから、観る者をけっして飽きさない。
作品の特性は、まず色使いのセンスの素晴らしさ、巧みな技量、そしてあらゆる物事に対する飽く事のない好奇心が顕著に表れている。

後悔のないよう一切の関係を遮断し、自分にとって興味のある対照だけを、ただもくもくと描き続ける才能、これが彼の強烈な個性なのです。
これこそが、まさしく創造の喜びなのであろう。
だからこそすべての彼の作品、そして作品の細部にいたるまでに、真の透明感を感じることが出来るのだ。
一般の世界 、そして芸術の世界においても、あらゆる有名であろうとする行為をはね除けて、ただひたすらに絵を描き続けること、芸術的創造だけに注ぎ込むことによって、田上は真の芸術家としての生き方をまさに見い出した。

Born in 1944 in Yamaguchi Prefecture.
Masakatsu Tagami has consistently followed a path in art taking himself as his own teacher.
When he was 34,Tagami held his first individual exhibition in Tokyo Gallery.Ever soccer,he has a had absolutely no connections with group exhibitions or open exhibitions and releases his latest works at individual exhibitions.
Tagami’s uses various materials on paper and canvas, and he uses a rich variety of expressions.He has an expressiveness so unrestricted in diversity that one may be surprised to realize his works are by the same artist; the views is never made to tire of them.
The characteristics typical of Tagami’s works appears to be an outstanding scene of color,adroit workmanship, and a curiosity that never loses interest in things.His capacity to cut off unnecessary elements without regret and simply depict only subjects of interest to him is so impressive. This may be why the joy of creation and an unconstrained lightness can be felt in each and every one of his works. By earnestly devoting himself to artistic production without any concern whatsoever for notable achievements in the art world and poplar option,Tagami surely seems to be leading a truly artist-like lifestyle.